日本アンガーマネジメント協会のオンライン研修を受けました。備忘録を兼ねて要点をまとめます。
INDEX
アンガーマネジメントとは
まず最初に抑えておきたいこと。それは、アンガーマネジメントの目的は「怒らない」ことではない、ということ。
ここがよく誤解されるポイント。「怒らない」のではなく、むしろきちんと怒りましょう。
- 不必要な怒りは手放す
- 必要な怒りはきちんと怒る
「アンガー(怒り)+ マネジメント(後悔しない)」
怒りとは何か
そもそも、怒りとは何か。怒りとは人間に備わっている自然な感情であり、防衛感情と言われるもの。人間は様々な危険を感じると意識できるかどうかは別として怒りの感情が芽生えるようにできている。したがって怒らない人はいないし、怒りをなくすることもできない。
怒りのメリット
怒りと言えば、悪いものと捉えられがちだ。だが怒りの感情にもメリットがある。それは「本気度(真剣であること)」を伝えること。怒ることで相手に自分が本気であるというメッセージを伝えることができる。
ストレス発散はメリットではない
だが、注意しなくてはいけないのは怒ることとストレス発散の関係だ。ストレスの発散は起こることがもたらすメリットの1つと考えてはならない。なぜなら、より大きなストレスを抱えている時はより強く怒ればいいとなってしまう。もちろんそんなはずはない。
怒りが生まれるメカニズム
怒りが生まれるメカニズムを理解しておくことが望まない怒りを未然に防ぐことに役立つ。怒りの発生はライターに火が付くようなもの。
ライターはガス(燃料)があって、着火スイッチを「カチッ」と押すと火花が生まれ、炎になります。
ガスが溜まっていれば炎は大きくなり、ガスが溜まっていなければ炎は小さくなります。
怒りに置き換えてみると次の通りとなる。
ガス=不安、イライラ、寝不足、夫婦久、辛い、疲れ、焦りなど
着火スイッチ(きっかけ)=「~である"べき"」という自分の理想や大切にしている価値観
炎=怒り
怒りを発生させないためのポイント
不要な怒りを招かないために抑えておきたいポイントは以下の2点。
- ガスを減らす(疲れている時は仮眠をとる、気分転換に散歩をするなど。ストレスやイライラをため込まない工夫をする)
- 着火スイッチが起動する回数を減らす(相手の価値観を尊重する。相手は相手の価値観で生きていることを理解する。自分の価値観を押し付けななど)
今日はここまで。
次回の予告
- 問題となる4つの怒り
- アンガーマネジメントの3つのコントロール
についてまとめます。