昨日「窓ぎわのトットちゃん」が、「最も多く発行された単一著者による自叙伝」として、ギネス世界記録に認定された、という日経のニュースを見て、そんなに凄いのかと思って読んでみたら、すっごくよかった。
徹子の部屋しか知らなかったけど、というか、徹子の部屋すらよく知らないけれど、黒柳徹子と言う人の人間味あふれる自由奔放な人柄がとてもよく出ていた。
そして、何よりもこの校長先生が素晴らしすぎる。読んだ人みんなが「こんな先生に出会えていたらな」と思うんじゃないかな。
個性が強すぎて調和を乱すと他の学校で爪弾きにされるような子どもを受け入れて、1人ずつ丁寧に接してあげるなんて、よほどしっかりした教育哲学がなければできなきないだろうと思う。この校長先生の熱い思いに耳を傾ける機会あればよかったのにな。
木登りのエピソードがスリリング過ぎて危うく耐え切れず途中で休憩を挟むところだったけれど、なんとか休むことなく読了。木に登ったのはいいけれど、その後どうなったのか気になるところ。
こんな平和でのどかな世界も次第に太平洋戦争に飲み込まれていくなんて…。